神社での出張撮影！いまこそ知っておきたい
神社撮影マナーと成功の秘訣

コロナ禍の影響もあり、スタジオが主流だった七五三撮影が神社での出張ロケにシフトしつつあります。
ただ、宗教法人の敷地である神社での撮影は、クローズドなスタジオと違いトラブルが発生するケースも多くなっています。SNSやマッチングアプリを利用したフリーフォトグラファー様も増加しているようなので、今回はトラブルを未然に防ぎ、ご家族に喜んでいただける神社ロケ撮影の秘訣をご紹介いたします。

①神事に関わるという意識

　七五三は、お子様が無事に成長したことへの感謝とお祝い、そして今後の健やかな成長をお願いする行事です。ご家族と同じようにお祝いする気持ちで臨んでみてはいかがでしょうか。
　また、クライアントであるご家族にも神社撮影のマナーについて事前にお伝えしておくことでトラブルの回避に繋がります。撮影スタッフの服装についてはラフになり過ぎない服装が好ましいでしょう。
②神社への撮影許可依頼

　神社仏閣は見栄えの良いロケーションではなく、あくまで宗教法人の敷地です。その境内をお借りして撮影するため、事前に撮影が可能かを確認しましょう。また、施設によって撮影制限の違いもありますので、事前の確認をおすすめします。
　当日神社を訪問したら参拝者の意識を持って、神様と社務所へのご挨拶をお忘れなく。
③ご祈祷中の撮影は避ける

　神社によってはご祈祷中に撮影が許されているところもありますが、ご家族がご祈祷を受けている間の撮影は控えましょう。またご祈祷中にご家族と神主・神様の間に入るのは神事の妨げになりますので注意が必要です。
ご祈祷中の撮影に関しても予めご家族へ伝えておくことをおすすめします。どうしてもという場合は社殿内での撮影について、あらかじめ社務所か神主さんに確認しておくことが大切です。
④神社にとっても気持ちの良い行動を

　神社では鳥居をくぐったらカメラマンでも参拝者のひとりと捉えています。鳥居ではお辞儀をし、手水舎で手と口を清め、お賽銭箱の前で手を合わせ、神様にご挨拶をしましょう。その様子を神社の方も良く見ています。そうすれば神社の方も安心して気持ちよくカメラマンを歓迎してくれるでしょう。さらに、参拝する神社の作法や、ゆかりなどをご家族へ説明できると、ご家族からの信頼度も高まるかもしれません。

境内で起こるトラブル事例

境内での行動は、ここに気を付けよう！

　撮影カットのバリエーションを増やしたい、オリジナリティのある写真にしたいという思いは大切です。
　しかし、神社の鳥居の中は聖域であり、他の参拝客が来られる場所でもあります。また、境内につくられた景観には意味があることがほとんどです。三脚や脚立などで苔を傷めたり、枝を折ったりして景観を傷つける行為は神社へのご迷惑となります。撮影に夢中になるあまり、不要なトラブルを招くような行動は控えるよう心がけましょう。